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<<   作成日時 : 2009/01/21 22:36   >>

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大峯千日回峰行(おおみねせんにちかいほうぎょう)は、奈良県
吉野山の金峯山寺(きんぷせんじ)蔵王堂から大峯山と呼ばれる
山上ヶ岳(さんじょうがたけ)までの往復48キロ、高低差1300メートル
以上の山道を16時間かけて1日で往復し、合計4万8千キロを歩き
続けるという修業です。

『人生生涯小僧のこころ』には、著者の塩沼亮潤師がこの大峯千日
回峰行を9年の歳月をかけて満行達成する話を中心に、お坊さんの
世界が綴られています。

大峯千日回峰行は、吉野・金峯山寺1300年の歴史の中で2人目の
満行達成だそうです。足をくじこうが病気をしようが「休む」ことは
許されず、「休む」ことは即自決を意味するという、文字通り命がけの
修業です。

塩沼師は、この行を達成後、さらに四無行という、9日間断食、断水、
不眠、不臥(食わず、飲まず、寝ず、横にならず)を続ける行の満行も
成し遂げます。一歩間違えば死に至るという行です。

これらの行を経た境地はどんなものでしょう。
エピローグには、こうあります。

  感謝の気持ちを持ち生活すること、他を思いやり、足ることを知る
  ルールを守れば、大自然は決して怒りません。非常にわかりやすく
  簡単ではありますが、三歳の童子にもわかることですが、百歳の
  老翁も行うことができない最大至難でもあります。

そして、こう結んでいます。

  人生とは常に挫折と挑戦の繰り返しです。上手でも下手でも心を
  込めて実践することに人生の意義があるように思います。みんなで
  幸せになれるように、それぞれが自分のできる範囲内で努力して
  いけば、必ず道は開けると信じております。

過酷な行を次々と乗り越えた著者のことばだけに、深いものがあります。

Book Loversで和田裕美さんが語るその口調に惹きつけられたのが
きっかけで手に取りました。風邪で会社を休んだ日に寝床で読んだの
ですが、そんな自分って甘いよな〜とちょっと反省したりもしました。



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