場の空気を読む

今日思わず手にとってしまった本は、『「場の空気」が読める人、読めない人』
です。本当は、同じコミュニケーションをテーマにした本でも、デジタル
ツールがコミュニケーション力の低下を招いているというようなことが
書かれている本を探していたのですが、そうしているうちにこの本が目に
とまりました。

デジタルコミュニケーションによるコミュニケーション力低下について
書かれている本を探していたのには理由があります。私の会社の人の
コミュニケーション能力はとても低いと感じているのですが、それは
Eメールのメッセージをそのまま転送してしまい自分の言葉で要約せずに
伝えていることが一つの原因かなと思っているからです。残念ながら、
コミュニケーション(学)の世界でそのようなことを研究している例は
日本ではまだほとんど存在しないようです。

さて、購入した『「場の空気」が読める人、読めない人』ですが、それは
それでとても興味深いことが書かれています。思い当たる実例が
いろいろと載っているので、二つ挙げてみます。

まず仕事編。

   大都市にある大型書店のカウンターでのこと。六十歳を過ぎた
 ぐらいの初老の男性が、店員に文庫本を三冊差し出し、彼女から
 「1,739円です」と言われた。(中略)「あったよ。ハイ、これで
 739円ね」
   カウンターの若い女性はにこりともせずに、「あと1,000円です」
 と冷ややかな口調で言い放った。細かい金が揃った、いわば
 ささやかな喜びでいい気分になった男性にとっては、彼女の
 応対は不愉快だったようだ。

こういうこと、よくありますよね。マニュアルどおりの対応も不愉快な
思いをさせられることがあります。

次に男女の関係編。

   「仕事とわたしと、どっちが大事なの」
   相手を困らせる質問の代表格。しばしば仕事で犠牲にされる
 側が、つい発したくなる質問だ。質問された側は、「決まってる
 じゃないか」とか、「馬鹿なことを聞くものじゃない」などと、苦しい
 答えを返すだけとなる。ここで、「決まってるって、どっちによ」と、
 質問で追い討ちをかけるのはどんなものか。
   仕事はいまやピークにさしかかり、連日多忙。そんなときに、
 この質問をされると、「お前が大事」とは言いかねる。

あまりに忙しい彼を前に、つい発したくなることが多々あるこの言葉
ですが、「その場の空気」を読んでぐっとこらえなければいけませんね。

この本にはこういった実例や臨機応変のコミュニケーションについて
たくさんのヒントがちりばめられています。最後に、私が日々感じて
いることにも触れられていたことをお伝えしましょう。

  コミュニケーションを成立させるのも聞き手であり、
 コミュニケーションの効果を決定するのも聞き手なのだ。

この記事へのコメント

2009年05月17日 19:58
私もコミュニケーションの低下を感じます。
文でいえば自分で要約する力がなかったり、
会話で言えば、機械的だったり、相手を責める言葉が先にでたり・・・
言葉を少したすだけで、気持ちの良い場をつくれるのに。


maki
2009年05月17日 21:02
恵さん、コメント有難うございます!
そうそう、言葉がたりないこともコミュニケーションが円滑にいかないことの要因になりますね。
恵さんの教えてくれた「Iメッセージ」というのはいいですね。ちょっと意識してみようと思います。

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