鬼の霍乱

最近、立て続けに「鬼の霍乱」という表現に出会いました。
広辞苑で調べてみると、「いつもは極めて壮健な人が病気に
なることのたとえ」とあります。ならば、今週の私も「鬼の霍乱」
だったといえるでしょう。

久しぶりに風邪で寝込んでしまったんです。インフルエンザを
2年前に経験したときほど苦しくはなかったので普通の風邪
だと思いますが、それにしては手ごわい症状でした。

さて、「鬼の霍乱」という表現のことですが、一つは年上の
知り合いが使っているのを聞き、もう一つは小説の中で見かけ
ました。この小説というのがなかなか良かったです。

それは、『行きずりの街』です。
「このミステリーがすごい!」第1位ですが、「このミス1位」に
なったのは1991年度なのに、何故か最近売れているそうです。

どちらかというと、ハラハラドキドキのミステリーではありません。
伏線はあちこちに張られているものの、ミステリー小説を読んで
いるようなテンポ感は決してない。それなのに、どんどん読み
進めたくなってしまうようなところがあります。それから、解説
でも触れているように、恋愛小説としても読めて、不思議な
魅力を持つ小説です。解説からストーリーについて触れている
箇所をご紹介しましょう。

  ストーリーは行方不明の教え子を探す主人公が、自分が
  以前勤めていた学校の裏の事件に巻き込まれていく
  かたちで進んでいく。教え子のマンションを出た途端に
  取り囲んだ男たちは何者なのか。彼女に部屋を提供した
  男は何者なのか。それが学校とどういう関係にあるのか。
  謎がいくつも絡みあい、さまざまな人間のドラマを浮き彫り
  にしつつ、やがて真相にたどりつくまで、物語は緊迫した
  展開を示していく。

念のためにお断りしておきますと、「鬼の霍乱」がキーワードに
なるストーリー展開なのではありません。

ミステリー小説が得意でない方も、これだったらきっと楽しめる
でしょう。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック