言語学入門

「言語学」なんていうとちょっと堅苦しい響きがありますが、
たまには英語を学問的な視点で見てみませんか。そうすると
英語のしくみがより深く理解できるんです。

とはいえ、学生時代に私が使用した英語学概論のテキストは
やはりとっつきにくいものです。
それで、『町田教授の英語のしくみがわかる言語学講義』を
ここではおススメしておきます。

教授と学生の対話形式という点でも読みやすく、時に冴えない
おやじギャグを交えながらわかりやすく言語のしくみについての
話が展開されます。

「なぜ英語は日本語と語順が違うのか」「なぜ疑問文では
主語と動詞をひっくり返すのか」などという、いる素朴な疑問
についても言語学的観点からしっかりと解説がなされています。

ことばのしくみがわかると、学習ももっと楽しくなります。

例えば、私にとっては過去形と現在完了形の話が新鮮でした。
生徒さんの中には過去形と現在完了形をうまく使い分けることが
できずに苦労している人が多かったし、私は私でフランス語に
その区別がないことに対してちょっと戸惑っているからです。

  教授:ドイツ語だってフランス語だって昔はちゃんと英語の
  ように現在完了と過去の区別があったのに、今じゃ
  なくなって昔の現在完了形のほうが過去の意味を表す
  ようになっているんだ。これって日本語とまったく同じ。
  ドイツ語もフランス語も日本語もさ、別にお互いに影響
  し合ったってことはないんだから、みんないつの間にか
  同じように変わっていったってことなわけ。本当、コトバって
  みんな兄弟なんだなあ。

これを読んで、フランス語が過去形と現在完了形の区別がなく
返ってややこしいと思っていたものがシンプルに思えてきました。

言語学の世界に少しでも足を踏み入れると、英語(やその他
外国語)のしくみが理解できるだけでなく、英語が「ことば」
であるということに改めて気づくことができます。
これは、当たり前のようですが、とても大切なことです。

ぜひ、ざっとでいいので言語学という視点から英語を見直して
みてください。「ことば」という生き物の楽しさを味わえると
思います。

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