「星の王子さま」再び

7月からのNHKラジオ「フランス語講座」は、2006年4月~6月に
放送された「『星の王子さま』を読もう」の再放送です。そんな
こともあってか、再び『星の王子さま』に注目しています。

「星の王子さま」でも触れましたが、2005年に独占的出版権が
切れたことでたくさんの新訳版がでました。私が選んだのは
野崎歓さんの『ちいさな王子』ですが、新訳は読みやすいですし、
感動もまた違ったものでした。

そんな中、『憂い顔の「星の王子さま」』という面白い本に出合い
ました。著者の加藤晴久先生は、『自分で訳す 星の王子さま』
という本を書かれていますが、その注釈をつけるにあたって
翻訳書を参照されたそうです。そして、「注釈を付けながら、
内藤訳の間違いと不適切な箇所を新訳がどのように処理して
いるかを点検した。新訳ブームをめぐるいくつかの論評も読んだ。
その過程で、この作品の翻訳は翻訳というものに関する
より一般的な問題を提起していることに気がついた」とのことで、
この本が生まれたようです。「内藤訳」というのは、実に50年
以上にわたって唯一の存在だった『星の王子さま』の翻訳書です。

この本では、15点の新訳と3点の英訳が比較検討されています。
もちろん、原文についての注釈もあります。私自身は語学力が
追いつかない部分もありましたが、それでもいろいろな意味で
勉強になりました。フランス語について、英語について、翻訳と
いうものについて、『星の王子さま』という作品について、それから
日本語について・・・など。これらのどれかにでも興味のある方は、
読んでソンはない力作です。

これで、7月からの講座が数倍楽しめます。

この記事へのコメント

2007年07月06日 01:29
はじめまして.
ラジオ講座のこの話は知りませんでした!
始まったばかりなのでまだ間に合いますね.
と言っても第2外国語もドイツ語だったのでフランス語はほとんど
わかりませんが,『星の王子さまをフランス語で読む」(加藤恭子)
という文庫本を一応通読することはできました.
新訳ブームのかなり前に,英訳本からの和訳を試みたことがあります.
半分くらいまでで中断していますが,こちらはいつか再開したいです.
2007年07月07日 17:37
Globeさん、初めまして!
まだ間に合いますよ。是非聴いてみてください。
『星の王子さまをフランス語で読む』、私も学生時代に読みました。
英訳本からの和訳、ぜひ完成させてください!

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