ネイティブの感覚

「和訳は英語をわからなくする」

英会話教室で、私は常に「日本語で考えず、英語のままとらえてください」といいます。どんなに英語が苦手でも、学校教育で英語に触れた方は、アプローチを変えるとだいぶ英語が話せるようになります(どの程度を「話せる」とするかは別問題です)。

「和訳は英語をわからなくする」
冒頭のこの言葉は、『イメージで捉える感覚英文法』(今井隆夫著、開拓社)の第1章のタイトルですが、これを見た瞬間、「同じことを考えている方がいる!」とうれしくなりました。

「英文法」というと堅苦しいイメージがありますが、正しく伝えるうえではとても重要なものです。この本に書かれている「感覚英文法」というのは、これまでとは異なるアプローチで、いわばネイティブの頭と同じ考え方ができるような形で英語の文法をとらえたものです。

「形が同じならば、そこには共通の意味がある」という項目ももあります。これも私がよく受講生に伝えていますが、なかなか学校では教えてもらっていないことの一つだと思います。試しに、termという単語を辞書で引いてみてください。
私の場合、手元の『ウィズダム英和辞典 第4版』で確認してみると、1. 専門用語、2. 学期、3. a. 任期、b. 刑期、c. 期間、4. 条件、5. 間柄…などと書かれています。これを(できればご自身の辞書で)じっと眺めて共通点を探してみてください。詳しくは本書に譲りますが、それがこのtermという単語のもつ大きな意味・イメージで、本書ではこれを「スキーマ」と呼んでいます。

英語力を一段上げたい方、英語とはどのような言語なのかを知りたい方などにおすすめの一冊です。




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